2023年7月10日 批評家の日録
今日は鹿児島で西郷南洲ゆかりの地をご案内いただいた。
西郷隆盛銅像と西郷洞窟、南洲神社。
長州の英雄の非業の死の一周忌に薩摩の南洲の墓参の運びとなったことに深い意味を感じている。
私はこの一周忌を機に、國のことは若い世代へと、私の経験を伝えつつ手渡してゆくつもりだ。
幕末維新の志士で五十六歳なんて老人はいませんよ。三十歳で充分老熟の域に達していて当然。
若い諸君が國の運命を自分で全て背負う覚悟で猛烈に勉強し、猛烈に国事に奔走せよ。
その道を開きつつ、私は国家百年、人類千年の思想的な基礎を作る一歩を踏み出す。
非力な私には一歩はついに一歩に終るだけかもしれない。
それでも私は日本人として私たちの父祖の歴史こそは西洋近代の終焉後の人の生き方、社会のありようの基盤となり得ると思っている。
これをお喋りや思い付きでなく、思想に鍛え上げるという事の一歩を私はしようと思っている。