2023年9月23日 日本文化サロン鼎談「能楽師が挑むシェイクスピア」
昨晩は六本木ヒルズハリウッド大学院において日本文化サロン。
演出家の木村龍之介さんと金春流能楽師の山井綱雄さんをお招きして「能楽師が挑むシェイクスピア」と題する鼎談を行いました。
10月13日から15日まで「シン・タイタス」として上演される舞台稽古も佳境に入り、最後まで通し稽古が一渉り完結した昨日、稽古後の高揚感溢れるお話に会場は大いに盛り上がりました。
シェイクスピア最初期の悲劇「タイタス・アンドロニカス」はひたすら残忍、陰惨で、木村さんによるとあまりにも舞台効果が悲惨でヨーロッパではほとんど上演されないとか。
なぜこの作品をあえて上演するのか、
なぜ主役を能楽師の山井さんにと考えたのか。
山井さんは能楽師としてシェイクスピアに挑むという非常な難題になぜ挑戦するのか、
タイタスに取組み始めて何が見えてきたか。
私からは戦国末期から徳川初期とエリザベス朝時代、日英の歴史過程に興味深い相同性があることを指摘、能楽という最も言葉も所作も省いてゆく世界とシェイクスピアという言葉で埋め尽くされた世界を架橋する意味を問いかけました。
非常に刺激的な時間だったと思います。多分今日の聴講者は全員見にゆくと思う(笑)それほど興味深いおはなしでした!
木村さん、山井さん、本当に有難うございました。
そして上演のご成功を心から楽しみにしています。
……興味深いサプライズもありました。それはまた改めて。