2025年3月26日 HANADAに『保守派よ、人の道に戻ろう』を寄稿しました。

以下抜粋
「そうなれば、人々が夢中になる主題は内輪での叩き合いという事になる。保守派内の攻撃的言辞が、数十万人単位の支持者を抱えながら昂進する。それぞれの支持者が疲れ果て、誰を信じてよいか分らなくなり、人間不信に陥り、罵詈雑言のレベルの低さに倦み果てる。良心的に日本を愛してきた人程、保守派に愛想を尽かすという現象が生じている。
原点に戻ろう。
我々は先ず保守という概念そのものの確認に戻らなければならない。
保守主義者とは何者であるか。
日本の来歴と良き慣習、古来の価値観を愛する者である。
日本を愛し、日本をより健全化し、より美しくし、日本人の人品と日本国の品格を高め、大国としての矜持を互いに涵養してゆく。個々の政策課題についての主張よりも、そうした「心得」こそが保守主義者のあるべき姿の原点だと私は思う。
保守派よ、人の道に戻ろう。
人としての行動準則に戻ろう。
政策論争、大いに結構。
しかし、政策に絶対の正解はない。
その点において謙虚になろう。
意見の相違、政策の相違、人間的な好悪を超えて、長期的な愛国心の共同体を育んでゆこう。