ザルツブルク日記#6 2017年4月17日
早朝から新刊の準備読書で疲れた。朝日新聞、人民日報、新華社、中央日報、朝鮮日報などの社説の纏め読み(笑) 昨晩のコンサートは「ティーレマン―怒りのブルックナー」といふ所か。 とにかく聴衆のノイズがひどい。バレンボイムのカ...
早朝から新刊の準備読書で疲れた。朝日新聞、人民日報、新華社、中央日報、朝鮮日報などの社説の纏め読み(笑) 昨晩のコンサートは「ティーレマン―怒りのブルックナー」といふ所か。 とにかく聴衆のノイズがひどい。バレンボイムのカ...
《ワルキューレ》の台本を読み終へた。親しんできた作品だが、改めて激しい感動を禁じ得ないでゐる。音楽なしでこんなに感動してしまつていいのかといふ程。…… 最近纏めてシェイクスピアを読んだが、音楽抜きにレーゼドラマとして見て...
仲間内への連絡→途中大事な事が覚え書きしてあるので、同志と思つてくれてゐる方は面倒でも読んでおいてください。 〇今日は復活祭。私の場合、音楽祭が目的とは言へ、カトリックでも重要なザルツブルクで一人迎へる復活祭は貴重な経験...
昨日は寒い曇天だつたが、街を取り囲む丘を妻と二人で歩いた。こちらに来て嬉しいのは少し街から林に入ると溢れるやうに聞こえてくる鳥の囀りだ。よく響き雄弁、山間の新緑の中を様々な囀りが透明な対位法で伸びやかに交差するのは視覚と...
今日は早くも4日目だ。初日、ティーレマンの第九が今一つだつた事は書いたが、翌日のシュターツカペレ・ドレスデン、若手ピアニストの筆頭格トリフォノフのピアノによるモーツァルトの21番、ブルックナーの交響曲4番〈ロマンティッ...
一昨日からザルツブルクに来てゐる。 復活祭音楽祭が今年50周年を迎へ、重要なコンサートが目白押しの為だ。 1月のニューヨークでのブルックナーチクルスに続き今度はオーストリアに10日程滞在することになる。海外旅行好きな人な...
石原慎太郎(著) 文藝春秋 (2015/8/27) 石原慎太郎『フォアビート・ノスタルジー』を読んだ。著者81歳の時の恋愛長編小説だが、どうしてかう若い文章が書けるのかといふやうな筆の艶だ。女性を恋する事に対する作者の全...
先ほど帰国した。 携帯電話に関して事前に手続きミスがあり、ニューヨークでの通話が不可能だつたので、帰国後、各方面との電話打合せが続いてゐる内に日が暮れた。 錆付いた英語を修復する気もなく、最小限度のコミュニケーショ...
ニューヨーク滞在最終日、今、夜の11時半。 モーツァルトのピアノコンチェルト23番とブルックナーの第9交響曲で最終日を迎へた。今日は2時からのマチネーだつた。 手堅い演奏だつたが、カタルシスはない。 今回、私にと...
ブルックナーの8番の夕べから真直ぐホテルに帰り、日本風のソーセージを齧つてビールを飲みながらこれを書いてゐる。本当はチーズ入りが好きだが、異国でああいふ珍味までは期待できない。日本人としては若干違和感の残る味だが、ビー...