アントニオ・パッパーノ指揮サンタチェチーリア管絃樂團/ラフマニノフ交響曲第2番他(2)(2011年07月26日)

(旧ブログ「ザ・クラシック評論」2011年07月26日より)  まづ、聽き始めて、驚いたのは音色だつた。イタリアのオケとは思へない暗く重い音、しかも音による思索で始まる。深い闇の氣配が音の背後に洩れ傳はる。あらゆる音が呼...

アントニオ・パッパーノ指揮サンタチェチーリア管絃樂團/ラフマニノフ交響曲第2番他(1)(2011年07月26日)

(旧ブログ「ザ・クラシック評論」2011年07月21日より)  時間が取れないので、短い原稿を少しづつ掲載してゆくことにする。讀者にとつても讀みおもりがしなくてかへつていゝかもしれない。或は、さう書きながら、結局のところ...

ダニエル・バレンボイム指揮/ベルリンシュターツカペレ管弦樂團/シューマン交響曲全集を聽く(1)(2009年11月12日)

(旧ブログ「ザ・クラシック評論」2009年11月12日より) 第1交響曲《春》 變ロ長調作品38  作品に就て、充分深入りして書ければさうしたいのだが、今、その餘裕がないので、演奏批評に限る。この曲では、レコード藝術の別...

N響アワー雜感(2009年03月27日)

(旧ブログ「ザ・クラシック評論」2009年03月27日より)  前囘、御茶を濁したついでに、今日は、先日、N響アワーを見てゐての感想を書いておく。池邊晉一郎氏が、番組司會を降りられるといふのを新聞で眼にしたので、久しぶり...

モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》 指揮:グスターボ・ドゥダメル 演出:ペーター・ムスバッハ 演奏:ミラノ・スカラ座管絃樂團 2006年10月ミラノ・スカラ座ライヴ(クラシカジャパン放映)(2)(2008年09月22日)

(旧ブログ「ザ・クラシック評論」2008年09月22日より)  (承前)かうして、音樂的な充實で際立つ今囘の《ドン・ジョヴァンニ》に、問題があつたとすれば、それは、何よりも、ムスバッハの演出である。舞臺空間は、殺風景なム...

モーツァルト作曲《ドン・ジョヴァンニ》 指揮:グスターボ・ドゥダメル 演出:ペーター・ムスバッハ 演奏:ミラノ・スカラ座管絃樂團及び合唱團 2006年10月ミラノ・スカラ座のライヴ録畫(クラシカジャパン放映)(2008年09月20日)

(旧ブログ「ザ・クラシック評論」2008年09月20日より) 出演 ドン・ジョヴァンニ:カルロス・アルバレス レポレッロ:イルデブランド・ダルカンジェロ ドンナ・アンナ:カルメラ・レミージョ ドンナ・エルヴィーラ:モニカ...