私が本書で目指したのはごく簡単なことだ。 素人レベルの作家や仕事と、プロのそれを、まずは弁別すること。 一流作家の価値を細かく論じるとか、 創作理論や美学を基準にして作家を序列化することではなく、 普通の読者として面白いと感じられる作品を 面白いとはっきり認定すること。 それに尽きる。 だまされたと思って、私が高得点をつけた小説を 三冊、五冊、読んでみてごらんなさい。 読者が期待を裏切られることは、 そうはなかろうと、私は自負する。 ――「はじめに」より
小川榮太郎 作家の値うち 令和の超(スーパー)ブックガイド 出版社 ‏ : ‎ 飛鳥新社 (2021/12/14) 発売日 ‏ : ‎ 2021/12/14 言語 ‏ : ‎ 日本語 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 352ページ ISBN-10 ‏ : ‎ 4864108595 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4864108591      
小川榮太郎(おがわ・えいたろう) 文藝評論家。1967年、東京都小金井市に生まれる。大阪大学文学部美学科(音楽学専攻)卒業、埼玉大学大学院修士課程修了。大阪大学在学中に文芸同人誌「一粒の麥」を発刊・主宰し、文芸批評や社会批評を多数発表。同誌の寄贈を通じて福田恆存、音楽評論家の遠山一行の知遇を得、両者に私淑。1998年下期、文藝春秋の文芸雑誌「文學界」の新人小説月評を担当。2003年、「川端康成の『古都』」が遠山一行の推薦により、第35回「新潮新人賞」評論部門の最終候補となる。以降、主に政治の分野で批評・文筆活動を行い、2015年、一般社団法人日本平和学研究所を設立し理事長に就任、現在に至る。著書に『小林秀雄の後の二十一章』『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)『フルトヴェングラーとカラヤン 』(啓文社書房)など多数。本書『作家の値うち』の上梓をもって、文芸評論活動に本格復帰した。

小川榮太郎事務所 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-2-13秋和ビル403 一般社団法人日本平和学研究所内 TEL:03-6272-8738/FAX:03-6272-8739 お問い合わせ