文学/書評 『蝸牛庵訪問記』小林 勇著(講談社文芸文庫) Posted on 2016年12月15日 by 秘書室 蝸牛庵は言ふまでもなく、幸田露伴が自邸につけた洒落である。 「蝸牛庵と言ふのはね、あれは家がないということさ。身一つで何処へでも行つてしまふといふわけさ。昔も蝸牛庵、今もますます蝸牛庵だ。」 小林勇は、岩波茂雄の娘...