『ワーグナーと《指環》四部作』ジャン・クロード・ベルトン著・横山一雄訳(白水社文庫クセジュ)

 《ニーベルングの指環》四部作の簡潔な概説書である。  《指環》を論じる事は、ある意味でトートロジーに近い。と言ふのも、《指輪》といふ作品は、その全てがあらゆる方向からなされた自己解説と言つていいものだからだ。歴史上の記...